ライフラインチャートを使って自己理解を深める

私がコーチングを勉強する際にも、キャリアコンサルタントの資格を取る際にも行った、ライフラインチャート作り。自分の人生の浮き沈みを俯瞰してみることで、自己理解を深めるツールの一つです。しかも結構簡単に自分できてしまうので、ものは試しに作ってみることをお勧めします。ここでは、ライフラインチャートを作った上での私の気づきを書かせていただきます。

ライフラインチャートとは?

ライフラインチャートとは、年齢に応じた自分の充実度(私は感情の浮き沈みと捉えて書きました)を表したグラフです。人生に、感情の動きはつきものですよね?嬉しいことや悲しいこと、人生の転換期などなど、感情が動く瞬間はさまざまです。それをチャートに表して、嬉しい時はどんな時だったのか、沈むときは何があったのか、そういうことを思い返すことで、自分の価値観を見つけるものとして使うことができます。イメージとしてはこんな感じ↓

真ん中の点線の部分が平常(凪な感情?)と捉えていただいていいと思います。平常時に対して上はポジティブ、下に下がればネガティブと考えて、私は作りました。実は3回ほどライフラインチャート作っていますが、1回目作ったときは、おそらく自己理解も進んでいなかったし、こういうのを作ることに慣れていなかったからか、平常ラインから下に行きませんでした。私は常に平常ないしポジティブと思い込んでいたのです。

いや、それはあり得ないでしょ。。。

生きていれば、嬉しいときもあれば、感情が乱れることも、絶望する気持ちも経験するのも当たり前。私は再度、作り直しました。ポイントはより客観的に自分の過去を見て、どこで上下に振れるのか、ここをおさえることで、さらに自分がどこで感情が振れるのかに理解が深まりました。

私のライフラインチャート

ご想像の通り、上記のサンプルは私の実際のグラフです。それぞれ何があったか分解してみましょう。まず、私はごくごく一般的な家庭で、公立の小中高出身です。親が役者であるというところは、サラリーマン家庭の多い日本からすると少し変わっているかもしれません。
私の感情が爆上がった瞬間は、高校を卒業した後にアメリカ留学したことです。ごくごく一般家庭育ちの私が、当時英語を全く理解できない私が、望めば”アメリカに行きたい”ということを叶えることができる!!と知った瞬間でした。この経験は今の私の根本を作った経験と言っても過言ではないくらい、私には重要な出来事です。

では、その後すぐに起こった下降スパイクは?!英語が全くわからない!!!!!”Tennis (テニス)"と”Tense(時制)”も聞き取れない。そもそもTenseって何?状態。また家族と離れるってこんなに寂しいの?最初は電話をすると寂しくなるのでかけられませんでした。

ではその次のスパイクは?実は、アメリカにいる間にドイツに交換留学に行きました。これまた、アメリカ留学時同様、望めば望むことができるという充実感でした。もちろん勉強もしましたが、アメリカではホームステイをさせてもらっていたので、寮生活、1人暮らしの謳歌、遊んで遅く帰っても誰も心配しない!楽しい生活でした。でも、ふと気がつくと、部屋に一人でいれば動くものって私とラジオくらいだなと思うと無性に寂しくなりました。また言語のクラスではなく、ドイツ人と一緒のクラスを受けると全くわからない。。。こういうズレが私の感情は下降していきます。

次の波は、大学卒業時です。あのTenseも分からなかった私が、Cum Laudeという成績優秀者の称号をもらってちゃんと4年で卒業!意気揚々と日本に帰国、さぁ就職活動だ、英語を生かすぞ!と息巻いていたのですが、時代は2004年、のちに就職氷河期であると知るのですが、当時の私は大苦戦、面接落ちまくり、書類審査落ちまくり。誰にも望まれていないと思うととても悲しくなりました。そんな中受かった一社にご縁だと入社させていただくも、全然好きな仕事でもなければ、好きな働き方でも、好きな環境でもありませんでした。燻った21-22歳というところですね

さて、20代後半から30代のところも細かく話していきたいところですが、今はここまで。

改めて自分のチャートを見て思うのは、10代後半から20代前半の感情のブレがはげしい。このときは望んで新しいことに挑戦することにものすごくワクワクするので、感情が爆上がるんですが、その後のギャップに対して耐性も計画もバックアッププランもなかったからこそ、そのギャップがあまりにも衝撃的すぎて急激に落ちるということを繰り返していたように感じます。

もう一つ、図を見て思うのは、感情が大きいほど、落差も上昇も大きいし、急勾配。
今後私はどうありたいかというと、感情のブレは上にも下にもそれほど大きくない方がいいなと思っています。ところどころで感情のスパイクが日常で起こりますが、だいたい平常に戻して、平常よりもやや上程度をうろうろしている方がおそらく自分には心地いいだろうなと思っています。大きなジグザグもきっといろんな挑戦がそこに影響しているのだと思いますが、私の場合は、私の感情のブレが与える周りへの影響です。特に近くにいる夫や子供たちに穏やかに接するためにも私の感情はより平常心に近い方が望むコミュニケーションの取り方ができると思うからです。ここらへんについてもまた書きます。

まとめ

さて、私のライフラインチャートも参考に、少しでも作ってみたいなと思っていただけましたでしょうか?これも人が行うことなので、その時の感情などにも影響されると思いますし、これには正解も不正解もありません。ご自身の人生を振り返る、感情の揺れをみる、その時にあったイベントを思い出す、気づきは何か?これを客観的に行うのがライフラインチャート作成です。ライフラインチャートは過去を振り返り、それを未来にどう生かすかと考えるのにも有効なツールです。ぜひ、自己理解の一助として活用いただければ幸いです。

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